研究会案内

代表理事挨拶

代表理事 菊池 義公この度、平成25年11月22日発起人会を開催し、先端治療薬薬研究会を発足することにいたしました。
特に婦人科領域における゛がん゛では新しい薬剤(分子標的薬を含む)の国内承認がなかなか得られず、保険採用されている薬剤だけで治療するには限界があり、緩和ケアーへと紹介される患者が急増しております。
しかしこのような患者さんの中でも緩和ケアーだけということに納得できず、保険外の治療を探し求めて、いわゆる科学的根拠のはっきりしない民間療法等へ行かれる患者さんが増えております。
日本では保険採用になっていなくても、海外で既に承認され、その有効性がはっきりしている薬剤について、その作用機構を勉強し、臨床への応用を模索していく必要があると考えております。今までわが国ではこうした保険外のがん治療薬についての教育が十分に行われてこなかったことを反省し、特に婦人科領域で保険採用されていないが、有効性が海外で確認されている分子標的薬についてその作用機構及び臨床的有効性について我が国で調査研究していくことは大変時宜を得ているものと考えております。
折しも婦人科領域でもようやく初めてベバシツマブが適応制限はありますが保険で使用できるようになりましたが、この薬剤にも抵抗性のがんがあるうえ、耐性の出現が問題となっております。
本研究会では海外を含めてphase I studyに入っている薬剤までその作用機構及び臨床的有用性を調査研究し、臨床応用への可能性を追求していくことを目的としています。本研究会のご参加いただける多くの先生方と共にがん患者さんのためにより良い治療法について勉強していけたらと思っています。
多くの諸先生方の参加(入会)をお待ちしております。

先端治療薬研究会
代表理事 菊池 義公


 

代表理事紹介

大木記念女性のための 菊池がんクリニック・ストレスケアセンター
院長 菊池 義公(きくち よしひろ)/医学博士

<院長略歴>
昭和41年千葉大学卒業、インターンののち国立がんセンターにてがんの基礎研究を行い、
昭和46年千葉大学医学部より医学博士の学位を取得。
昭和47年千葉大学医学部産婦人科学講座にもどり、一貫して婦人科がんの研究に没頭。
昭和50年助手、昭和54年から2年間米国ワシントン大学、アラバマ大学にてがんの基礎研究に従事。帰国後防衛医科大学校産婦人科学講座講師となり、日本で承認されたばかりのシスプラチンを卵巣がんの治療にいち早く導入した。
平成元年に助教授、平成13年から17年まで教授として婦人科がんの治療と研究に大きな足跡を残した。
平成17年より当クリニックを開設し、今まで心に温めていたがんの基礎研究と臨床を橋渡しできるような施設をつくり、がんの個性に合わせた治療を目指している。
特に、新しい分子標的薬による治療を理論と証拠に基づいて行い、多くの成果を挙げている数少ないクリニックである。

<経歴>
昭和41年 千葉大学医学部卒業
昭和47年~50年 千葉大学医学部産婦人科勤務
昭和54年 米国ワシントン大学、アラバマ大学へ留学
昭和56年 防衛医科大学校産科婦人科学講座講師
平成元年 防衛医科大学校産科婦人科学講座助教授
平成13年 防衛医科大学校産科婦人科学講座主任教授
平成17年 定年退官 当クリニックを開設

<学会活動>
日本産科婦人科学会功労会員
日本癌治療学会功労会員
日本婦人科腫瘍学会名誉会員
日本婦人科がん分子標的研究会代表世話人
埼玉県臨床細胞医会会長
米国癌学会・癌治療学会会員
欧州臨床腫瘍医学会会員

<資格>
日本産科婦人科学会専門医
日本がん治療認定医
日本婦人科腫瘍学会認定腫瘍専門医

<専門領域>
婦人科がんの治療と診断

先端治療薬研究会第8回学術集会のご案内